『職務経歴書』とは、仕事に関する経験内容やスキルをまとめた書類のことです。履歴書はフォーマットがほぼ決まっていますが、職務経歴書は自身の経歴に合わせてフォーマットを選択することができ、自由度が高いと言えます。履歴書に記載しない詳しい職歴をアピールするためのツールが職務経歴書であり、今までの自身の経験を応募企業でどのように活かせるかを採用担当者に伝えるための書類です。
まず職務経歴書を書く前の準備として、以下のポイントに気を付けて作成準備をしましょう。
・自分にアピールできる経験や強みはないか、棚卸しをする
・応募企業のHPや採用サイトを読み、応募要件を理解する
・募集要件に合致しているか、アピールできているか、記載する内容を整理、調整する
ここからは記載事項の各項目を紹介していきます。
・タイトル
冒頭に『職務経歴書』とタイトルを入れましょう。日付と氏名は右寄せで記入します。日付は提出日または前日(郵送の場合は投函日)、年号は西暦か和暦かどちらかに統一します。年号や日付は作成段階では空欄にしておき、提出時に記入することをお勧めします。
・経歴要約
これまでの職務経歴を簡潔にまとめます。また募集要件に合わせてアピールすることを意識します。字数は250字前後が好ましいでしょう。
・職務内容
勤務先の企業名、業務内容、実績などを記載します。
会社概要:
法人格(株式会社、有限会社など)、事業内容、設立年月日、資本金、従業員数、売上などは正しく記載します。
職務経歴:
これまでどのような業務を担当してきたか、また成果を上げるために意識していることなどを具体的に記載すると効果的でしょう。同じ企業で複数の部署を経験している場合は部署ごとにまとめて記載します。
実績:
可能な限り記載することが推奨されています。記載する実績は数値を交えて、応募先企業、ポジションに合わせて記載します。
役職、役割:
役職や役割を担ったことがある場合には記載します。
・生かせる経験、スキル、知識
箇条書きで問題ないので記載するようにしましょう。
・資格、免許
持っている資格、免許を記載します。取得時期と名称は正しく記載するよう気を付けます。記載できる資格や免許がない場合は『特になし』と記載してください。空欄のままだと採用担当者は書き忘れかどうかの判断ができません。また現在は取得できていなくても、勉強中の資格があれば『◯◯の取得を目指して勉強中』と記載するとアピールにつながります。
・自己PR
職務経歴書内で非常に重要な項目です。自身の強み、そしてその強みを具体的にどのように生かせるかを記載します。自身の強みは簡潔にまとめて見出しにするなど、読みやすさを工夫することで採用担当者に伝わりやすくなるでしょう。
上記のように職務経歴書に記載する項目は決まっていますが、フォーマットはご自身の経歴に適した形式を選ぶことができます。採用担当者が読みやすいよう工夫し、誤字脱字がないか念入りに確認し提出するようにしましょう。